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第431話 エリザべス・ウズドガルド
「待て、この泥棒猫!」
騎士服を着た少女が、人猫を追いかけていた。
「待てと言われて待つバカが、いるかい!」
「・・・・・・
アレ・・・
パルパスだ・・・」
そう・・・
パルパスが、採掘されたばかりのクリスタルを、風呂敷包みに入れて逃げていたのだ。
「地下資源を盗むなんて・・・
ウズドガルド領って、そもそもボーキサイトやクルスタルなんかの鉱物で栄えてるから失業者なんていないはずじゃ・・・」
「大魔王パルパス!
はずかしくないのか!
こんなアホな盗みをして!」
少女が怒鳴る。
「恥を知れ!」
「返せソレ!」
少女の背後に、熊人や犬人なんかの鉱夫たちがわめいている。
「こんな奴やっちゃってくだせえ!」
「取り返してよ!」
「わかったわ。」
少女は、剣を抜く。
「どなたでもいいので、警察に連絡を。
相手は大魔王。
捕縛は不可能でしょう。
しかし、盗まれたものは取り返します!
「レミナリア」の名にかけて!」
「う・・・うひゃあ・・・
支持率高そうな、時期大公様だ・・・」
パルパスは、額の汗を拭った。
「どうする?」
私が、ジョルジュに訪ねた。
「お手並み拝見といこうか。」




