第428話 王太子の想い人
「それでですね・・・
彼女の尻尾が、モフモフで・・・」
邪馬台国・帝都東京・・・
アクアスは、初恋の相手であるホムラ・ミサのいる場所は、そこしかわからないという。
「まるで、手足のように火炎系の魔法を操るんです。
もしかすると、炎を操ったら勝てるのはルカ様だけじゃないでしょうか・・・」
「・・・・・・
とにかく、邪馬台国軍・巫女部隊小隊長のアキヅキ・レンさんのところに行くわね・・・」
なんだこの惚気は・・・
マジで砂糖が吐ける・・・
って・・・
ジョルジュが・・・
「なにやってるんですか先輩!」
砂糖を吐いていた。
「見ればわかるよ~」
口からどさどさと・・・
「幻術で、本当に砂糖を出さないでください!」
「へっ!
僕だって時にグレるさ!
昔に比べりゃ、かわいいもんだよ!」
そのときだった。
「おーい!
ミリアム陛下あーッ!」
そこに、狐さんパーカーを着たレンちゃんの姿が・・・
おんや?
「ご所望の人・・・
かどかわしてきましたぜ・・・
げひひ・・・」
「ちょっと!
彼氏が来たって言ったのは、レンさんじゃないですか!」
れんちゃんの側に、軍服に刀を差した稲荷族の女性が・・・
「ホムラ・ミサです。
都市エルフと、稲荷族のハーフです。」
尻尾が、ぶんぶんと揺れていた・・・




