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第393話 四人に何があったか6

二日目・・・


「まったく・・・

わが国の司法に、口を出さんでいただきたいですな・・・

ミリアム王太子殿下!」


稲荷族の水干(神社の宮司が着る服)を着た男・トクガワ・ムネチカが私に怒鳴った。


「では、申し上げます。

邪馬台国の三法分立の建前では・・・

最高裁判官であられる、貴君に権限はないのでは?」


「ぐッ・・・」


「そのことはよろしい。

ただ・・・

国民の安全を守るのが、軍・警察・・・

ひいては公家・武家の義務でありましょう。」


「・・・・・・」


ぐうの音も出ない。


「警察に連絡し、政府上層部に打診した。

まもなく、麻薬密売組織の調査・検挙が開始される。

これで、ご満足か!」


「ええ。

今回は、ただの就学旅行。

穏便に済ませたいものです。」


私は、最高裁判官の部屋から去った。




「くそッ!

他国の姫に捜査の不手際を指摘されるとは!」


ムネチカは、机を叩いた。


「くくく・・・

愉快だな!」


気づくとそこに、スーツを着た稲荷族の若い男がいた。


「トオヤマ・キンシロウ!」


「警視総監トウヤマ・キンシロウ・・・

ミリアム殿下と事を構えた密売組織の小型記録装置メモリを、証故物件として入手したぜ。

ただちに、捜査に移行する・・・」


にやりと笑う。


「どこにも、「穴」ってもんはあるんだ。

気にすんな。」




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