第391話 四人に何があったか4
一日目・・・
その日は、私、ナキ、マイカさんの三人で東京の街を歩いていた。
私の服装は、王太子の白いローブだったが、ナキとマイカさんは、セーラー服の上にローブを着るという女学生スタイルだった。
「にゃははは!
「東京デブストーリー」は、傑作にゃ!」
当時、世界的に流行だったドラマで、肥満な女性たちがバトルロイヤルを繰り広げ、イケメンにアタックするが、迫力負けしたイケメンが、恐れをなして逃げてしまうのだ。
「趣味悪いのね・・・
私は、「独身合体ゴッドミャーズ」がいいわ。」
「出た・・・
アニオタにゃ・・・」
目下、私の目当ては、「出雲殿」だ。
「すごい・・・」
何せ、近未来的な都市の中に、宮殿と巨大神殿があるのだ。
しかも、出雲大社の「古代神殿」そっくりの神殿であるから、見逃せない。
実際目の当たりにすると、すごかった。
そのときだった。
一人の稲荷族の少女が、駆け足ですっとんできたのは・・・
「な・・・なんで・・・
薬の密売組織が、私なんか追って来るのよぉ~ッ!?」
少女は、セーラー服を着ていた。
ん?
あの制服は、「邪馬台国・東京中央大学付属小学校」の制服・・・
少女を、ガラの悪い男たちが追っていた。
何があったーッ!?




