第371話　衣裳

「ふーむ・・・

着たきりスズメと思った陛下も、いろいろと服をもってるのね。」

マイカさんが言った。

「女王のローブは、いつも着るから七着かな。

後、宇宙での提督服に、海上での水兵服・・・

白衣やレオタードもあるなあ・・・」

「・・・？

作業服・・・？

ってか、ドレスがない。」

「ああいうひらひらしたのは、ちょっとね。」

「しかし・・・

ナキちゃんて・・・

いつもツナギと前掛けよね。」

「失礼にゃ！」

純白のレオタードを着せられた、ナキが怒った。

「あれは、私服にゃ！

それにあちしは、評議員にゃ！

評議会には、あの上に評議員のローブを着るにゃ！

それにしても、ぴっちりしてるにゃ・・・」

「このレオタードで、旦那さんを誘惑してみたら？」

「いやにゃ。

発情に任せて、甘えるのがいいにゃ。」

とことん猫だ。

「美学にゃ。」

「バニーガールならぬ、キャットガールか・・・」

「バニーガールなら、あのアリスとかいう神聖騎士《パラディン》にやらせるにゃ。

ちょうど、人兎《ワーラビット》にゃ。」

意外と、ファッショントークがもりあがった。