第355話 伝説の竜鳥
「こちらでは、アラン帝は、超魔王に対してできうる限りのことをして民を救った英雄として知られているが・・・」
「くく・・・
民を連れて退避しようとしたところを、「闇に呑まれた」のだ。」
アランの右手に、魔法力の収束が・・・
「神魔核融合!」
まともに、爆発がアルナスを襲い、煙が辺りを覆った。
「嫌なものだな・・・」
煙が晴れていく・・・
そこには、巨大な「竜」のようなものが立っていた。
ただし・・・
全身を白い羽毛に覆われ、巨大な尾と鳥の翼を持つ「神獣」がそこにいた。
「こ・・・これは・・・
竜鳥!
伝説の神獣ではないか・・・!」
アランが叫んだ。
「ティアムル宗家にその血が連なる者は、「人間族」「エルフ」「人狼」「竜族」の力を同時に使うことができる!」
アルナスは、口を大きく開いた。
神波動が、収束する。
「くらえ!
夜景風砕咆哮!」
ドラゴンブレスが、吐き出される!
「うおッ!」
ブレスは、アランの全身を覆った・・・
「あ・・・危なかった・・・
指揮官と思って侮ったか・・・」
「あれをくらって、生きているとはな。」
元に戻ったアルナスがいた。
アルナスは、「空牙」をつきつける。
「ひけ。」
「いわれずとも・・・」
アランは、姿を消した。
「バケモノめ・・・!」
アルナスは、言い捨てた。
あんたもやな!
アルナス!




