第328話 キティルハルム海軍
「キセルに、定期券情報のバーコード印刷した紙を貼り付けて、自動改札を通るにゃ。
これが、ホントの「キセル乗車」にゃ!」
キティルハルム海軍旗艦シーキャットの艦長室で、海軍指令ガイレス・アルムは、不機嫌な顔で、テレビを観ていた。
「つまらん!」
DVDを再生させる。
人猫の少女が、夜空を見上げる。
空から、白猫の少年がゆっくりと舞い降りてくる・・・
と・・・
「く・・・臭いにゃ!」
少年の胸元にあった、石が輝いて、浮力を得ているようだが・・・
「ま・・・まさか・・・
伝説の「屁空石」!」
「一緒に言うにゃ!」
「ああ!」
二人は、「屁空石」に神波動を込める。
「「屁~威」!!!」
ぶぼぼぼ・・・!
大音響をあげ、城内中央の巨大「屁空石」が、メタンガスを放出して爆発する!
「ぐはッ!」
悪党が、炎にこそまかれなかったが、「目」に、メタンガスが直撃した。
「目が・・・
目があ~ッ!」
「指令。
出撃命令です。」
参謀から、声がかけられた。
「うむ。
すぐにいく。」
ガイレスは、テレビの電源を切ると、立ち上がった。
う・・・
う~む・・・
なぜか、「屁の七日間」は「火の七日間」というツッコミを返してくれる人が少ないのですよ・・・
(知らないため・・・)




