表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
335/3270

第319話 過労自殺!?

ホームズは、バルカン重工本社工場に足を運んだ。


「あの子は・・・

あちしが、目をかけてたにゃ!

次期社長秘書にしてもよかったにゃ!

カナの右腕にぴったりだったにゃ・・・

うわーん!」


泣きじゃくるリリ社長・・・


「まさか・・・こんなことになるなんて・・・」


ホームズの対応に応じたのは、女性従業員の上司のアル・ファシルという男。


課長だそうだ。


エラル家の傍系という、この男の耳と尻尾は、確かに「アメリカン・ショートヘア」だ。


ただし、きつすぎる性格のせいか、「本家」ほどモテない。


「そういえば、最近ヒナは調子が悪かったにゃ!

そのせいで、ミスを連発して・・・

みんな、休ませろとか早引けさせろとか言ってたけど、この大バカは聞かなかったにゃ!」


カナは、まくしたてた。


「怠けていたようなので・・・」


途端に、カナの眼光が鋭くなる。


「はっ!

そりゃ、社長が強要もしない目標値以上を要求すれば、疲れて怠けもするにゃ!」


カナの剣幕に、ホームズはちょっとひくが、聞いてみる。


「どういう状況だったにゃ?」


「ヒナは、職場結婚だったにゃ。

で、亭主と結婚して以来、体調を崩していったにゃ!

そうそう・・・

陛下を法案改正して、評議会で可決された労働規定で、「従業員に体調の変化が現れたら、処置を施す」とあったし、社長も管理職全体がノイローゼになるほど徹底していたにゃ!」


「じゃあ、「酷使」の責任は、社長にはないにゃ。」


そういえばとばかりに、ホームズは、アルを見る。


「陛下が、言っておられたにゃ。こういう場合・・・

「過労死」と、「過労自殺」があるって・・・」


「ホームズさん・・・

彼女の亭主・・・

謎の変死をしているにゃ・・・」


「いつ?」


「ちょうど三ヶ月前・・・

そのころから、ヒナは・・・

ムリするようになって・・・」


不審に思ったホームズは、従業員に聞き込みをした。


・どうやら、アルはヒナに色目を使っていたらしい。


・ヒナと亭主シムス・ハルは、学校の同級生だったらしい。


・ヒナの趣味は、爆薬の合成だったようだ。


・シムスは、三ヶ月前遺体で発見された。


・ヒナの体調を心配する同僚や管理職は、「法規定」に従いリリかカナに「処置」を進言しようとするも、理屈をつけられ、妨害された。


「間違いないにゃ・・・

「過労自殺」にゃ・・・」


ホームズは、リリに訪ねる。


「夜間監視カメラ」の記録装置は?」


「なぜか、データが消えてるにゃ・・・」


「貸して欲しいにゃ・・・

陛下が、「復元技術」を知っておられるそうだにゃ・・・」

ただの「職場問題」にはし辛かったのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ