第3202話 キティルハルム料理
創作料理アリア・・・
からんからん・・・
「いらっしゃいませにゃ!」
愛嬌のあるミケランジェロ一族の女将が、声をかける。
「あ!
陛下!
お久しぶりにゃ!
ついでにシンも。」
「おい。
女将。
ついでにってなんだ。
オレは客だぞ。
いつもツケなしでフツーに食ってるだろ。」
仏頂面のアリアに、シンは言う。
手ごろなテーブルにかけ・・・
私は、悠久の図書館を立てかける。
「あ。」
がらんがらん・・・
すごい音がし、床に落ちるが・・・
「え!?
悠久の図書館ってえらく重いのでは?」
ハルカ神が仰天している。
「にゃーははは!
陛下の行く店、テーブル周りはヒヒイロカネにゃ!
これで床が破損して陛下に心労を負わせるのは国民としての名折れにゃ!」
アリアはニヤリと笑う。
「本日のおすすめは・・・
「キティルハルムの闇鍋」にゃ!」
私は・・・
「私は、オリジナルカレーを・・・」
シンは・・・
「オレは、七面鳥の唐揚げを。」
それぞれ注文する。
「え?
私は、それをお願いします・・・」
ハルカ神は、「闇鍋」を注文・・・
そして・・・
「だ・・・
大丈夫ですか・・・」
「うあ・・・
キティルハルムの伝統料理・・・
しかも、女将のアレンジが効いたこれを平らげるなんて・・・」
「う・・・
うっぷ・・・」
キティルハルムの闇鍋・・・
これは初代様がロクな料理ができなかったため、まだ国民が王都に入る総人口の頃、国民全てに自分で釣り上げた「ノワールオオウナギ」をふるまうためにテキトーにつくった鍋が起源である。
「ってワケで・・・
いまは、かなり独特な具が入っていることが多いのです。」
「銃士隊や熊さんなんか、とんでもないもの狩ってきてぶっこむし、リケ神殿のお土産の「リケ神チョコ」をぶっこむヤツまでいるし。」
「言葉通りですね・・・」
ハルカ神は、微妙な顔をした。
キター!
キティルハルムの闇鍋!




