第3195話 滅びの記録
司書神は、語る。
「君の霊は、基本的に「この世界のもの」としておく。」
言うと司書神は、手を振る。
すると・・・
眼前には、廃墟と化した都市が映し出された。
「これは・・・
大帝都パスキール!」
ハルカ神が驚愕する。
「正確に言うと・・・
勇者が未来に存在した世界。」
五人の勇者が、胸を貫かれ・・・
息絶えていた。
邪悪な黒い影が、全てを侵食し、呑みこんでいく・・・
「無」が残るだけ・・・
全ての神々が挑むも・・・
彼らさえも・・・
「おぞましい。
これが、私の望んだ世界か。」
そうして全て消えていく・・・
「うう・・・
全てを憎んだとはいえ・・・」
そうして・・・
「この特異点を消してくれたのが・・・
彼女さ。」
司書神は、私を見た。
しかし・・・
「私だけではありません。
ライテスや勇者ルミナリア・・・
アルナスの協力あってこそです。
それに・・・
私はできれば、こういったすれ違いの不幸は見たくないのです。」
「綺麗ごとを・・・」
「はい。
私は綺麗ごとを言う女王です。
しかし・・・
それを皆に享受できることを求める女王です。」
ハルカ神は、ふっと笑う。
「なるほど。
神々があなたを買っている理由がわかりました。
好ましい・・・
もし、エルフの文明の時代にあなたがいればと悔やまれてなりません。」
「いいえ。
本来あなたは、それを許されない人間だったのです。
「やり直す」ことを。」
パラレルワールドの話でした。




