第3165話 むちゃぶり
「できるかああああああああああああッ!」
ウチの先人共は!
「これは?」
ノワール神は左手から爪を出す。
そのまま振り下ろす!
「黒き爪!」
空間ごと神兵たちを斬る!
「もっとできねえッ!」
ふざけるな!
初代級の特権だぞ!
「我々は「人間」世代です!
初代様の頃のような「獣人」ではありません!」
我々は人間過ぎて爪が出ない。
「おやおや・・・
退化ですか。」
そのままくるりと旋回。
「女王の尻尾!」
べしッ!
一度に神兵たちを!
「女王の黒雷撃!」
黒い雷光が、当たりを蹂躙する!
「これでも、キティルハルムの母ですからねえ。」
おっかない。
人に見えても獣だ。
とてもじゃないが古代の遺物の写真なんぞ参考にならん。
「得てしてそーいうモンにゃ。
特に子供が親を見るときは。」
そう言ったのはミケランジェロ神。
「まあ・・・
あちしは三人の娘とリケに変な目で見られてたにゃ。」
「台無しにゃ。」
ナキがツッコむ。
「まあ・・・
周囲と自分の視線が違うってよくあることにゃ。」
ノワール神が右手から炎、
左手から冷気を出す。
「大技いきましょ。」
二つを合成する。
ん?
「よもや・・・
聖魔の炎と冷気!?」
「ええ。
ここは、「消滅魔法」でしょうねえ。」
事実上四つのエネルギーだ!
アレですよ!




