第3160話 鼠の大魔王の伝説
「初代陛下・・・
いや・・・
ノワール様から聞いたにゃ!
わけのわからない生物兵器や、殺人チェーンソー・・・
対人用の核弾頭・・・
怖ろしい兵器で虐殺をしまくったネズミがいたって・・・!」
「そうだねえ。
それと僕には毒は効かないよ。」
言うと・・・
ジョルジュは、呪文を唱え始める。
右手に光。
左手に闇。
「ご主人様・・・
ハルカ神のやっていたことは、正しかった。
けど、やっていいことじゃない。
でも・・・
みんなわかってくれた。
これが重要なんだな。」
両手を合わせて力をスパークさせる。
「聖魔裁十字!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
戦車隊を粉微塵にする。
「人の闇・・・
それを許すとかつての彼女のようになります。
ただ裁くのではなく・・・
受け入れ、矯正すべきなんです。」
私は悠久の図書館を掲げる。
「ま・・・
僕もご主人様もかつて・・・
天空の勇者ルミナリアと・・・
女王ミリアムに敗れた。
それができたのは、双方が僕たちを否定しなかったからさ。」
ジョルジュは、ミケランジェロ神を見た。
「まったく・・・
異質の敵を完敗させるなんて、そうできることじゃない。
むろん、力でねじ伏せるほうが楽さ。」
こそばゆいな。
「買いかぶりです。
でも悪い気はしませんね。」
ジョルジュは、またミケランジェロ神を見た。
「君の始めた義務教育。
それはキティルハルムの民を育てた。
女王たちが受け継ぎ・・・
僕たちに似た女王が引き継いだ。」
深い・・・




