第3159話 鼠の王にして聖大魔王
「くくく・・・
ここは僕が出るしかないねえ・・・」
いきなり目の前に現れた戦車隊に、ジョルジュが進み出る。
白衣をたなびかせ、歩を進める。
「無茶な!
やめるにゃ!」
ミケランジェロ神が叫ぶ。
が・・・
ジョルジュは、小瓶を取り出す。
さらに、なにやら組み立てていく。
ん?
「こ・・・
これって・・・
あんたのおもちゃじゃないの!?」
私はツッコんだ。
「これにね・・・
「笑いインフルエンザ」を仕込んだ。」
「げ!」
「いけ!」
ぎゅるるるッ!
ジョルジュのおもちゃ・・・
それは・・・
殺人チェーンソー!
戦車を豆腐のように刻んでいく。
「ミケランジェロ神?
おもちゃに仕込んだウイルスは、味方の抗体には攻撃しないように調整してあるよ。」
「き・・・
聞いたことあるにゃ・・・
数多の超兵器で古代文明を滅ぼしたネズミがいたって・・・
アンタのことだったにゃ!?」
「まあ・・・
今は昔ほどのおもちゃは使わないよ。」
信用できん。
「う・・・
撃てぇッ!」
生き残った戦車隊隊長が叫ぶが・・・
ジョルジュは、手をかざす。
その前に、うすいスクリーンが生成される。
「水晶包膜障。」
それは、クリスタル。
「なにも、オリハルコンとかで防御する必要はないさ。
最小の力で、最大のことをやればいい。
なにぶん僕も・・・
綜合導師の端くれ・・・
「三賢人」の一角だからね。」
砲弾を防ぎつつジョルジュは言った。
ジョルジュ出陣!




