第3150話 矜持はない
「き・・・
きさま・・・
騎士としての矜持はないのか!」
「ない。
そんなもの・・・
とっくの昔に野良犬のエサにした。」
「むむ・・・」
アルナート神は、剣を抜いた。
「貴様の剣・・・
へし折ってくれる!」
聞くと、アルナスは肩をすくめる。
「これは、刀だ。
我が宇宙最強の鍛冶師による・・・な。
私は・・・
探究者。」
それを聞き・・・
「ほざけ!
奥義!
アルナートスラッシュ!」
斬りかかるアルナート神だが、アルナスは微動だにしない。
次の瞬間・・・
「真空波動陣ッ!」
叫んだそのとき・・・
アルナスの刀を納める音が響く。
「な・・・
なにをした!?」
アルナスは不敵に微笑む。
「動くな。
私にこの奥義を使わせたのはあなたのみ。」
「ば・・・
バカか!?
仮にも「神」相手だぞ!」
しかし・・・
「アルナスの言う通りです。
「神」と言うなら我々も「亜神」。
いまのあなたは、無数に切り刻まれています。
単刀直入に言います。」
私は言う。
「あなたはもう・・・
死んでいます。」
「ぐはああああああああああああああああああああッ!?」
アルナート神は粉微塵に砕け散った。
「まったく・・・
どこもかしこも、黒歴史を掘り返してくる。」
アルナスは元の身体に戻りつつ言った。
「次は・・・
浮いてる島にゃ?」
ミケランジェロ神が、ニヤリと笑う。
「腕を見せるにゃ!」
あべし!




