第3145話 両極の炎
「ぐぐぐ・・・」
デラウェア神は、ちょっとだけよろめく。
このような接戦にこれは、大きなミスである。
「し・・・
しまッ・・・」
言い終わる前に、リケ神の突撃をくらう!
「あ・・・
ああ・・・
デラウェア様が・・・」
「消えてしまわれた・・・」
じゃきッ!
リケ神がかまえた。
「デラウェア神は巨神だけに、跡形もなく焼くのは大変だったにゃ。
あんたらも、焼かれるにゃ?」
平和神のかけらもない表情に、神兵たちは愕然とする。
「よもや・・・
平和神が「おとなしい」と思ってるにゃ~?
それは・・・」
ドンッ!
リケ神の神波動が燃え上がる!
「差別というヤツにゃ!」
そのまま、中央に光の柱を落とす!
「平和神の怒り!」
「「「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああッ!」」」
集団で神兵たちは、焼かれる!
「母ちゃん・・・
一番怖い顔にゃ・・・
ニコニコしてるのに目が激怒してるにゃ・・・」
ニケ神が愕然とする。
「なんで母ちゃんにつっかかるヤツってこんなんばっかかにゃ・・・」
ニケ神が印を結ぶ。
「くらうにゃ!
自由神の制裁!」
その一撃で、神兵がまた吹っ飛ぶ・・・
「自由・・・
それは好き放題を意味するものじゃないにゃ!」
ニケ神はリケ聖書を抱えて、呪文を唱え始めた。
目で怒る・・・




