第3137話 司書女王見参
「やれやれ・・・
あの子の食い意地にも困ったものですねえ・・・」
ノワール神が進み出た。
「初代様も出られるので?」
私が聞く。
「当然です。」
ノワール神が手を振る。
その手に、悠久の図書館そっくりの杖が現れる。
「これなるは悠久の記憶鍵。
なに。
ミリアム女王。
私専用のただの「武器」です。」
歩を進めるノワール神。
「撃てッ!」
神兵たちが撃ってくる。
が・・・
ノワール神は、悠久の記憶鍵をくるくると回す。
攻撃は霧散されていく。
「う・・・」
神兵たちは怯む。
「ダメですよ?
敵はちゃんと見ないと。」
ノワール神の右手の一閃が、神兵たちを細切れにした。
「見えない。
あるいは気配で追わないのは、こうなりますゆえ。」
彼女の右手に爪が伸びていた。
「さて・・・
他の宇宙に侵略する悪い人々はおしおきしませんと。」
言うと、呪文を唱え・・・
術を放つ!
「永久氷河封!」
「ぎゃあああああああああああああああああああああッ!」
複数の神兵が氷に閉じ込められる。
「本来ならここで永久に封印したままですが・・・」
爪を引っ込め・・・
右拳に神波動を集中する!
「はあッ!」
パリーンッ!
粉々になる氷。
「こ・・・
これが・・・
始祖たる司書女王・・・!」
私は息を飲んだ。
すげえ・・・




