第3131話 自由神出る!
「やれやれ・・・」
ニケ神が進み出る。
「あちしも出るにゃ。」
歩を進めるニケ神。
ニケ神は、手にしたリケ聖書をめくる。
「我思う・・・
自由、それは尊きかな。
我思う・・・
自由、それは秩序あるべきもの!」
聖書が、リケ神の放った神波動の風でぱらぱらとめくれる!
「いざいくにゃ!
全ての崇高なる自由のために!」
ニケ神は裂帛の気合を込めて叫ぶ。
「戦闘化!」
ニケ神の身体を、鎧が覆う。
そして、地球の女神像のような神が現れていた。
「あのチビの女神を狙え!」
魔法がニケ神を襲う。
が・・・
「リケ聖書二章・自由。
それは・・・」
ドガンッ!
強力な結界で覆われる。
「何者にも自由は侵害されるべきにあらず!」
猫目石のようにニケ神の目が輝く。
母親であるリケ神と違う特徴がそこにあった。
「ば・・・
バカな!」
「聖書を開いているだけだぞ!」
「お言葉だけど・・・
この自由神の聖書朗読は・・・
「言霊」にゃ。」
言霊・・・
古くは呪文の原型ともいえる、霊力を有した言葉。
これを戦いの力にできるのが、ニケ神だ。
「あんたらは・・・
この宇宙の自由をないがしろにして、苦しめてるにゃ。
「神」として看過できんにゃ。」
ニケ神は、聖書のページを進める。
「リケ聖書第三章・解放の戦い・・・
全ての自由のために戦う・・・
それ、正義!」
ニケ神の手に剣が現れる。
「さあ・・・
懺悔の時間にゃ!」
一味違う!




