第3125話 ガイア神
「撃てぇッ!」
祭祀惑星ボルテクス中核防衛艦隊司令の海賊神ドレイクは、その攻撃をガイア神に集めた。
「これで・・・
このガイアを討てるとお思いですか?」
ガイア神は、円形の神波動盾を展開して防御する。
そして・・・
「ドレイク様!
後方より攻撃!」
「なんだと!?」
惑星をびっしり覆い防御している都合上・・・
後方に防御の目がいかないと、こうなる。
「図ったな!
図ったな!
大地母神ガイア!」
「なんのことやら?」
すっとぼけた表情でにこやかに笑うガイア神。
「あなた方が、目の前の敵に躍起になっているからいけないのですよ。」
神波動盾の裏にもう一つ神波動盾を展開する。
「しかし・・・
ミリアム女王の魔導艦隊や、ヤン提督の部下もやりますねえ。」
そう。
祭祀惑星ボルテクスは、前と後で挟まれていた。
ミリアリア艦橋・・・
「えぐいにゃ・・・」
ナキがつぶやく。
「しかも、時間障壁も無効化されています。」
私はこの様子を見て思った。
「ガイア様・・・
何かを待ってる?」
そう。
ガイア神は、その気になれば艦隊に穴を開け、一艦隊程度は通れる道をつくれるはずなのだ。
「そうか・・・」
わかってしまった。
我々「主戦力」を敵の本丸にぶつけるつもりだ。
「にゃふふふ・・・」
さあ・・・
準備開始だ!
ガイア神!
完全に・・・!




