第3118話 型破り!
キティルハルム連邦艦隊・後方組・・・
「またなにかやるかああああああああああ!?」
ウィズは、絶叫した。
「た・・・
隊長・・・
落ち着いて・・・」
副官のマーリン・アルムが胃薬を差し出す。
一級貴族のエリートの少女だが。
「うう・・・」
胃薬を飲むウィズ。
「さぞやタイラス提督の副官は、ストレスで「死んで」いるでしょうねえ・・・」
その通りだった。
「よっしゃ!
じゃあ・・・」
ジャスティスは、童顔イケメンだが、悪い笑顔でニヤリと笑う。
「敵艦隊中央に、神魔核融合を封じたミサイルを転移!」
「ありったけですか?」
妻で、秘書のユニコが聞く。
「ありったけだ。」
傍では、副官がストレスで痙攣している。
「ええい!
総員!
魔法展開!
敵艦隊に絶対魔法防御!」
魔導艦隊は、敵を結界で包囲。
そうして・・・
「うわ・・・」
ユニコは絶句する。
「味方の見せ場を奪うとか・・・
なんなんですか!」
「そーなの?」
「そーなんです!
あの艦隊は、キティルハルムの誇る大魔導士の軍団ですよ!?
本来なら、彼女らの魔法攻撃で相手は消滅しているはずですけど。」
「へえ・・・
女王様ばっかりじゃないんだ。」
「キティルハルムは、魔法科学の王国ですよ!」
艦橋内では「犬も食わぬなんとやら」をクルーたちが生暖かく見守っていた。
うーん・・・
バランスブレイカー・・・




