閑話二 異世界の稲荷神3
雪尾は、ケフィの前に、「ひよこ」のフィギュアを置いた。
「これ、ちょっと割ってください。」
フィギュアは、二分割されている。
「ぱかっとにゃ・・・」
すると・・・
「赤いにゃ・・・
ってか、鉄色系の赤にゃ・・・」
「血の色です。
レシピは、ここに。」
雪尾は、メモをテーブルの上に置く。
「なるほど・・・
えぐいにゃ・・・
「稲荷町「銘菓リアルひ○こ」・・・
どす黒い赤の餡で、お客に「モノホン食っちまった!」って思わせる・・・
けど、その一方でおいしい・・・
さすがにゃ・・・
ちなみに、郷里では売れてるかにゃ?」
にっと笑う雪尾。
「やってみるにゃ。
時に・・・」
ケフィは、店内カウンターの裏に置かれた「ソフトクリームメイカー」を見た。
「「原子の動き」を神力・・・
こっちでは、「神波動」ですか・・・
これで、極限まで減衰し、材料を冷やしていつでもおいしいソフトクリームが食べられます。」
「いや・・・
けど・・・
この機械のデザイン・・・
なんとかならないかにゃ・・・?」
ソフトクリームメイカーは・・・
おケツの形をしていた・・・
「妹にも言われました。
両親と許婚にはウケていましたけど・・・」
「やっぱ、あんた・・・
「クソガキ」にゃ・・・」
「ありがとうございます。」




