第3114話 宇宙猫女王
アビス宇宙神の指揮官・識神トライレルは戦艦ミリアリアを・・・
正確には艦橋の上に腰かけたミリアム女王を見ていた。
「あの女王は怖ろしい・・・
何をしてくるか・・・」
人間の柔軟性・・・
神の戦闘力・・・
不意に・・・
トンと、艦橋を蹴り、宇宙空間に飛び出て・・・
「黒猫残刀ッ!」
杖を振るい、巨大な黒く光る刃で敵を「斬って」いく!
「ぐうう・・・」
トライレルは、反射的に命令を出す。
「全艦隊・・・
神波動盾を展開!
機動兵器部隊もだ!」
バチバチバチ・・・
剣と障壁がぶつかり、火花をあげる。
「やりますね。
さすが神。」
「きさまこそ!
女王ミリアムよ!
聞けば、神の候補の座を降りたというではないか!
それは傲慢ではないのか?」
しかし・・・
「フフ・・・
私の人生は私だけのもの。
一度で終わらせたいのですよ。
首尾よく転生して記憶を残しても・・・ね。」
ふわりと跳躍。
自分に飛んできた敵艦のミサイルを・・・
背面宙返りで蹴り飛ばす!
「オーバーヘッドキック!」
ひゅんッ!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
撃ってきた艦に「返却」。
「それと・・・
「猫」には人格的に向かない者が多いのですよ。」
「酔狂な・・・」
「お褒めにあずかり恐悦至極。」
ミリアム女王は、広域に魔法をぶっ放す!
「裁きの吹雪ッ!」
吹雪が敵艦隊を凍結・粉砕していく!
アクロバット!




