第3113話 アホの戦略
「提督!
マジですか!?」
タイラスの副官ヤマテが怒鳴る。
ストレスで即死しそうである。
「マジ。
全艦隊!
このまんま・・・
敵艦隊中央に転移!
と同時に、神波動盾を展開!」
タイラス艦隊は、転移。
「アホかーッ!?」
ツッコんだのは、ウィズだった。
ウィズは脳内で分析したが・・・
「アホな!
こんな屁理屈な戦闘でも・・・
理にかなってる・・・」
タイラス艦隊は・・・
敵陣に、余さず転移。
さらに・・・
敵は我先に、タイラス艦隊に発砲。
彼らは防御していればいい。
次の瞬間・・・
タイラス艦隊は、無傷で現れた。
まったくくらっていない。
労せず、敵を葬って・・・
「ウィズ指令。」
タイラスから打電が入る。
「はやく進撃しましょう。」
「で・・・
ですね・・・」
ウィズは思った。
ミリアム陛下は、聞いたらどう思うかと。
「案外・・・
死ぬほど笑ったりして・・・」
思いっきり引きつるウィズ。
「うあ・・・」
主君とぽっと出のアホ指揮官・・・
「最悪の化学変化じゃん・・・」
いったい、ラインハルトはなにを考えてこんなヤツを寄越したのか・・・
「よもや・・・
敵側をひっかきまわすため?」
ヤンも似たところがあるが・・・
全軍は、猫座銀河の転位点に突入した。
「おもしろいヤツがいたものだ。」
シェスの総旗艦も転移にはいった。
タイラスは・・・
誰をモデルに・・・
わかる人多いかと。




