第3106話 「ツキ」を奪っておしおきよ!
「ぬふふふ・・・」
輸送戦艦の艦橋の上で、セレーネ神は不気味に笑っていた。
ちょっと見には、神がそうしているので、非常に画になるが・・・
「だめじゃないですかぁ・・・」
セレーネ神の右手に神波動が集中する。
やがて杵が現れる。
「せっかく、復興途中のみなさんと、それを助けるためにやってきたウチの人たちがお腹をすかせてるからぁ・・・
私が一族総出でおもちをついてきたのに~・・・」
にこにこの顔だが、目が笑っていない。
さらに、レオタード姿で「バニーガール」なのだ。
「まだこんなに生き残っていて・・・」
かっと目を見開くセレーネ神。
「邪魔です!」
全身を神波動がおおう!
「ツキを奪っておしおきよッ!」
ぶおんッ!
神波動の杵の姿の塊が敵艦隊を破壊していく!
「ママー!
お仕事のお邪魔はどーするの?」
艦橋のシートにかけているウサギ幼女が聞く。
彼女もレオタードだ。
「ムーン。
決まってるでしょ?」
杵を大きく振る。
「「もち」ろんぶっ潰すわよ~」
そのまま敵に振りかぶる!
「ムーンブレイク・・・
エスカレーション!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
残った敵艦隊を「破壊」していく!
「・・・
あれが・・・
セレーネ様?
王子様とラブラブの伝説の女神様・・・よね?」
アメテは石化した。
バニーガール・・・




