第3103話 インフラ設営2
一週間後・・・
「解呪!」
私は、指をぱちんと鳴らす。
「おお!」
アルザイルは、氷が融けていくのを見て驚く。
「このような凍結魔法の使い方があるとは!」
「ウチの陛下は、自分でこういう工事やっちゃうから。」
エニルがにこにこしながら作業をする。
なにやらエニルは、部下と話しているが・・・
「発電所ヨシ!
変電所ヨシ!」
確認を進め・・・
「おりゃああああああッ!
聖魔核融合ッ!」
「あえて」残しておいた岩を爆破するエニル。
もの凄い爆音が、ダム湖に響く。
「これで飲み水と発電所の心配はいりません。
不足も想定されます。
軌道エレベーターは?」
「抜かりないよ陛下。」
エニルは、タブレットを操作している。
「すでに宇宙と地上から建設が始まってる。
みんなが相応の生活ができるようになると、電力はたりないから。」
「か・・・
感謝する!」
アルザイルは、すなおに頭を下げた。
「礼ならいくらでも・・・」
「いりません。」
まあ、工兵隊・建設隊としてきたバルカン重工やエル建築には、私が金を払っている。
評議会からは、「また自分のサイフから使うな!」と怒られたが。
「そうですねえ・・・
報酬として・・・
我々の行動を邪魔しないとか?」
それを聞き、アルザイルはニヤリと笑った。
「くくく・・・
お人が悪い。
では・・・
近隣の惑星に通達しておきましょう。
この宇宙の神々にも「和平派」がいるのに、侵略の一手。
何もしなくてよいなら・・・」
まーた自費でやるなと・・・




