第3090話 艦隊戦
「な・・・
なんだこの機体は!?」
一機の機動兵器が、そのパワーでアビス宇宙艦隊を砕いていく。
「フハハハハハ!
この邪馬台国の技術の粋を結集した「激御子分々丸」を舐めては困ります!」
近代化改修で小型化したとはいえ、フジミヤ東宮の機体はやはり強力だった。
「あのお姫様、やるわねえ・・・
これが「高貴なる者の義務」ってやつかしら。」
アメテが言うが・・・
これは、フジミヤ東宮が趣味で建造した機体だったりする。
「にゃーッ!」
一機の機体が、妙な光線を発して敵艦隊を破壊していく。
ナキ専用機だ。
「懲りないですねえ・・・
私は肩が「凝りました」よ。」
守護の竜の鎧をまとったミリアム女王が、ぼやいた。
「サムいぞ陛下。」
「うん。」
同様のアルナスとジョルジュもいる。
「オーバーキルだろコレ。」
ジョルジュが言う。
「それはそれ。
徹底的にやらないとね。
加減はしますが。」
ミリアム女王は、意地悪く笑った。
「猫」さながらに。
「くくく・・・
昔を思い出すねえ。」
ジョルジュがニヤリと笑う。
「ま・・・
まさか・・・
昔のおもちゃの中でも、ヤバいヤツを使うのか!?」
アルナスが慌てる。
「今更だろ?
でも、禁じ手級は使わないよ。」
ジョルジュは、ニヤリと笑うが・・・
「信用できんな。」
「くくく・・・
それが「売り物」なんでね。」
「趣味悪いぞ。
悪行から「足を洗って」いるのに。」
それがジョルジュのクオリティ!




