第3086話 誰も発想しない兵器
「あんなの・・・
誰も発想しないにゃ。」
ミハイルは「うげ・・・」という表情になる。
「第一・・・
リシテアール連邦最初の盾艦は、ファクトリア閣下の設計だ。
いくらおばあ様が、「護衛艦」に異を唱えたからと言って、かなりぶっ飛んだ発想だった。」
ファルティアは、操縦桿を握る。
「では、こちらも誰も発想しない戦いをしてみせようじゃないか。」
意地の悪い表情のファルティア。
「神波動盾を展開!
最大戦速!」
ファルティア艦が、敵艦を叩き斬った。
キティルハルム連邦艦隊旗艦ミリアリア艦橋・・・
「にゃーははは!
このファクトリア!
まだいけるにゃ!
アイディアは売るほどあるにゃ!」
バカ笑いするファクトリア。
「どっかの漫画神みたいなこと言ってるなあ・・・」
私は、絶句した。
「ここに取りい出したる我らの宇宙産・・・
甲羅が堅いことで有名な「シリウスベンケイガニ」。」
タラバガニほどのカニを取り出す。
「さすがにオリハルコンほどの強度はないにゃ。
しかし・・・」
「にゃ!?
まさか・・・」
「そうにゃ。
これを高速培養し・・・
ハニカム状の服か鎧か・・・
はたまた生物兵器の装甲に使用できるにゃ!」
「こ・・・
こいつ・・・
ガチのマッドサイエンティストにゃ!」
「キチンとやるにゃ。
「カニの甲羅」だけに!
にゃーははは!」
さ・・・
サムい・・・!
そう!
「キチンと」するのです!




