第3085話 キティルハルム一、美食に縁のない女
「このあちしを誰だと思ってるにゃ?
「キティルハルム一、美食に縁のない女」にゃ。」
「くッ!
たまにはうまいモンをと思ったあちしがアホだったにゃ!
よりによって、アホ生物兵器に魔改造するなんて!」
ドヤ顔のファクトリアに、頭痛薬を飲むナキ。
ナトリウム光線撃っていないのに、なんだコレは。
「では・・・」
私は、目をかっと開く。
猫の瞳孔よろしく、猫目石のようになる。
「収束攻撃システムとホーミングシステムを同時作動!」
敵要塞・・・
「う・・・
撃ってきました!
全ての攻撃を集束して・・・
周囲の艦隊を撃沈しています!」
オペレーターが悲鳴をあげる。
「ど・・・
どうしろというのだ!?」
艦隊司令・提督神アドミラルが頭を抱える。
いきなり訳の分からない生物兵器を転移魔法でいきなり送られ、てんやわんやなのに。
要塞内では・・・
「でえええいッ!」
ハリマンボンを殴りつける神兵。
「や・・・
やったぞ!」
だが・・・
ちゅどーん!
体内の反物質と反応して爆発を起こす。
「う・・・
うわああああああああああああああッ!」
逃げる神兵。
だが、ハリマンボンは錐のように回転し・・・
その棘で蹂躙していく!
「だ・・・
誰だ!?
こんな非常識な生物兵器つくったのは!」
はい。
非常識なマッドサイエンティストです。
ファルティア艦・・・
「ぶっとんでるにゃ・・・
ファクトリア閣下・・・」
「とはいえ、本国より先に「機械軍馬」の試験運用をさせていただいたしな。」
ファルティアは冷や汗をぬぐった。
やりたい放題とはこのこと!




