第3083話 凶悪な艦隊
「う・・・
うわあああああああああああああッ!」
「ど・・・
どうした!?」
ガルス神が悲鳴をあげたオペレーターに尋ねる。
「キ・・・
キティルハルム連邦艦隊の攻撃が・・・
こちらを撃ったはずが・・・
「曲がって」から直進!
敵艦隊を撃滅しています!」
「は?」
キティルハルム連邦艦隊・ミリアリア大公艦隊・・・
「くくく・・・
これは敵どころかガルス神も驚いていよう。」
艦橋の操縦席で高笑いするミリアリア大公ライティア。
「新型システム・・・
ホーミングシステム。
これは・・・
「敵」にのみ当たる攻撃だ。」
同・ファルティア帝国艦隊・・・
「にゃーははは!
ファルティア陛下!
イケてるにゃ!」
ミハイルが高笑いする。
「くくく・・・
こういう攻撃は我々の好むところだ。」
ファクトリアは、ニヤリと笑う。
「猫」さながらに。
「我らは「猫」。
こういう攻撃は得意だ。」
キティルハルム艦隊・・・
「効果ありにゃ!」
ナキが報告する。
「こういう戦術もよいものでしょう?」
私は笑った。
だが・・・
「地味にゃ・・・」
ファクトリアが仏頂面をしていた。
「ここはド派手な攻撃で・・・」
すでに、神波動閃熱砲や神波動レーザー、ミサイルなんぞでやっているので充分派手だが。
「こう・・・
王者の戦いってのは・・・」
なんか自論があるようだが。
「勝てばいいの!」
ユニィが、ハリセンでファクトリアの頭をはたく。
これは・・・
ん?
ふところに例のハリセンがない!
「これ・・・
陛下が、もう二度と作れないって言ったハリセンにゃ。」
それをなんでユニィが?
リクエストに応じ、ハリセンです。




