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第3078話 泥沼

アビス宇宙・・・


「ガルス様!

味方が押されています!」


オペレーターが、絶叫する。


「あの女王・・・

これが目的だったのでは?」


「うむ。」


ガルス神はうなづく。


「だが・・・

あれは、我々にではなく、上層部に仕掛けた罠だ。」


その言葉に、オペレーターははっとする。


「つまり・・・

我々がこの「侵攻派」と「交渉派」と分かれずに向こうに向かうことをミリアム女王は狙っていたと・・・

できねば「滅びよ」ということですか。」


「そういうことだ。

それが交渉というものだ。

仮に、侵攻派が勝って向こうに向かえばどうなる?」


はっとするオペレーター。


「戦力がごっそり削られて、敵と戦うころには無双されて壊滅だ。

つまり、あの女王は策士だ。

「平和的に」交渉するか・・・

「侵略的に」壊滅するかの二者択一だ。

おまけに、あの女王の陣営にはあれほどではないにしても、強力な戦力が無数にある。」


それを聞いて、オペレーターは震え上がる。


「女王の臣下に、恐ろしい細菌兵器を開発した科学導師がいました・・・」


「そういうことだ。

あと、彼女は指揮官に過ぎん。

神まででてくると始末に負えん!」


ガルス神は、拳を握りしめた。


「我が宇宙は・・・

敵にばらまかれた細菌兵器以上に消耗が激しいというのに、神々も王たちも現状がわかっておらん!」


「特に・・・

女王や平和神が育てていた若い女性パイロット・・・

潜在能力は高そうでした。」


そのとき・・・


「アルデアス艦隊が勝利したそうです!」


別のオペレーターが報告した。


「よし!

ここは撤退だ!」



敵は敵で・・・

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