第3077話 リケ神の魔法講座
「ねえねえ!
魔法で、超兵器の代わりってできるの!?」
アメテが聞いてくる。
「できるにゃ。
あちしも・・・
オリハルコンの玉を精製。
そこに鋼鉄と金でメッキして、電磁魔法をかけてぶん投げたこともあったにゃ。」
アメテは、「げッ!」という表情になる。
「それ・・・
人間の兵の一騎で、電磁加速砲撃ってることにならない?」
「っていうか、電磁加速砲を魔法で再現したモンにゃ。
兵器じゃないけど、ナキ閣下は雷撃魔法でアルミニウム生成をしたこともあるにゃ。」
「マジ!?」
「マジにゃ。
あと・・・
電磁魔法も使いようによっては・・・」
ここでアメテは手をポンと打つ。
「電磁結界でしょ!?」
「そーにゃ。
ただし・・・」
ここで私が引き継ぐ。
「アニメであるような万能の防御はできません。
光学兵器や同じ電気系魔法を防ぐ程度ですね。
だからなんですよ。
艦を「神波動盾」で防御するのは。」
「あと・・・
この結界の手法は・・・
結界そのものを大地につけて、逃がすのがミソにゃ。」
「アース!」
「そうにゃ。」
「意外と科学的なんですねえ。」
「ここでリシテアールの学問が、惑星によっては消滅した錬金術にゃ。」
「錬金術?
鉄を金に変えるとか?」
アメテの言葉にリケ神は首を横に振る。
「そんなこと不可能に近いにゃ。
元素番号・・・
これ、原子の数にゃ。
科学的にこれをいじくらないと、任意の物質に変えられないにゃ。」
リケ神は、バッサリと言う。
それを陛下はできてしまいます。




