第3076話 軍議
「十中八九、あの戦神の箴言を無視する神々が敵の大半だろう。」
アルナスが言う。
「だろうね。」
ジョルジュが追随する。
「ですね。
二人の申す通りでしょう。
ならば・・・」
アテナ神が兜を外して机に置く。
「「高みの見物」ですね。」
私はわかった。
えぐいなあ。
何も言えんなあ。
「さすがアテナ様。
戦神と誉れも高い。」
キシスが言った。
アンタが言うとシャレにもならん。
「ど・・・
どーいうこと?」
列席していたアメテが聞いてきた。
「アホでもわかるにゃ。
相手がものわかりがよければ、これ以上の犠牲を嫌がってもう攻めてこないか、和平の使節を送ってくるにゃ。
けど・・・
そうでなければ、和平派と侵攻派で・・・」
リケ神が、籠手を外して磨いている。
「つぶし合うにゃ。」
ニヤリと笑った。
「猫」さながらに。
「え・・・
えぐい・・・」
そこで、アメテは私を見る。
「ええ。
そこを狙って侵攻します。
まあ・・・
そうならないに越したことはないですが。」
私が言ったところで・・・
「腕がなるにゃ。」
ナキがぽきぽきと指を鳴らすが・・・
ぼきッ!
「痛いにゃ!
折ったにゃ!
小娘!
あんたのせいにゃ!」
いきなりアメテに絡む。
そこで・・・
「おらあッ!」
バキッ!
私は金属バットでナキの頭をぶったたく。
「痛いにゃ・・・」
バットは、まっぷたつに折れている。
ちなみに「金属30年」と刻印されている。
「責任転嫁すんな!」
同意語に「逆ギレ」という言葉があります。




