第3069話 女王の力
突然ブザーが鳴る。
「陛下!
光子ミサイルです!」
マモセットが報告してきた。
「任せろ。」
言うと、アルナスが印を切った。
「至高の盾!」
アルナスの展開した防御魔法は、ミサイルを全て無効化する。
「実用化していたのね。」
私が言うが・・・
「違うね。
単にミサイルを転移魔法で直接送ってきているだけだよ。
セコイなあ。」
ジョルジュが画面を見ながら言った。
「ならば・・・」
私は、首から下がった護符を握った。
「戦闘化!」
私は、守護の竜をまとう。
「私一人で充分でしょう。
こんなセコイ攻撃。」
私は、宇宙空間に転移する。
「え!?
宇宙空間で大丈夫なの!?」
アメテが、アルナスに聞く。
「あれなるは「神の鎧」。
神の力を疑似的に付与するもの。
呼吸なんぞ造作もない。」
アルナスが言う。
「まあ・・・
この光子ミサイル・・・
私や陛下の前世の頃のSF小説にあった兵器なんだが・・・
「亜高速」のミサイルだな。
しかし、どうやらミサイルを転移させてそう見せているだけだ。
論より証拠。
見てみるがいい。」
私は印を結ぶ。
「平和神の怒り!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
ミサイル群が消失していく。
「す・・・
すげえ・・・」
アメテが驚愕している。
これ、某艦長がやった攻撃を「迎撃」中




