第3065話 蹂躙
「ば・・・
バカな!
敵は、無数の無人機こそ放っているが・・・
艦隊はおろか、機体一機すら出していないぞ!」
指令は震え上がる。
それもそうだろう。
いくら攻撃端末を出しまくっているとはいえ、兵を一切出していないのだ。
「駆逐艦500隻・・・
切り刻まれました!」
「無事だったはずの艦が・・・
「笑いの止まらない」奇病にやられ、クルーが全滅です!」
「さ・・・
細菌兵器か・・・ッ!
よもや、こんな狂った兵器を投入してくるとは!」
ファクトリアは・・・
「ウマいにゃ。」
「豆乳」を飲んでいた。
紙パック100ノワールのヤツだ。
「とうにゅう」だけに。
「殴ったヤツは・・・
ぶっ殺されるのが摂理にゃ。」
悪そうな顔をしている。
「それ・・・
違いますよね・・・」
アメテはマモセットに聞く。
「「目には目を歯には歯をもってせよ」。
たとえば、アメテ少尉が10000ノワールをサイフに持っているとします。
ガラの悪い男に殴られ、それを奪われたとします。
ならば、アメテ少尉は殴って奪い返し・・・
相手が5000ノワール所持しているのなら、それを奪わなければなりません。
また、相手はそれを「受け入れる」義務があります。」
「え?
「殴られたら殴り返す」じゃないの?」
「それは後世の誤解です。
つまり・・・」
アルナスがため息をつく。
「都合のよい誤解だ。
早い話、何かをするにも代償と責任があるということだ。」
その間にも、敵艦隊は蹂躙されていく・・・
「過剰防衛ですね。」
私は言った。
アメテ:凶悪な!




