表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3159/3270

第3056話 授業

「君は・・・

生物はどんなものでも、遺伝情報で形作られていることを知ってるよね?」


「うん。」


「でもさあ・・・

これって、実は「生物の設計図」だけじゃないんだよね。」


「え?」


驚くアメテ。


「例えばさ。

ビルの鉄骨・・・

これが忽然と消えたら・・・

どうなるかな?」


「!!!

崩れちゃうでしょ!」


「そうさ。

つまり、生き物の身体というビルをしっかりと支えているのは、遺伝情報なんだよね。」


ジョルジュは、淡々と説明する。


「昔さ・・・

僕が悪さやってたころは、生命源物質・・・

タンパク質が主かな?

これに僕の遺伝情報と記憶を全て移管して、元の身体を棄てていたんだ。」


「クローン!?」


「似てるけど違う。

クローンは、「そのもの」を複製するからテロメアまでコピーしてしまい、寿命が加算されるのさ。

でも、これだとテロメアは加算されない。

自分の基礎寿命が100年だと、また100年生きられる計算になる。」


「それ・・・

不老不死じゃない?」


「うん。

リシテアールの人たちは「不死の法」と呼んでいるね。」


ただ・・・と付け加える。


「古代生物の化石は、この遺伝情報が壊される前に鉱物化したからこそ、完全な姿で残ってる。

けど・・・

戦いにも応用できたんだよ。」


「そ・・・

それって・・・」


アメテの背筋が凍った。


「敵の遺伝情報をまるまる消したらどうなる?

まあ、あんまりにも外道だから今はやらないけどね。」


「敵を・・・

ただの泥に変えられる・・・」


そういうところですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ