第3053話 手合わせ
ビッグウォール要塞・・・
「どりゃあああああッ!」
アメテが、神波動斧でミハイルに叩き斬る行動に出る。
しかし・・・
「にゃ!」
ぼんッ!
「うひゃッ!」
ぽすッ!
「うえ!」
どうあっても、アメテの攻撃はミハイルに当たらない。
「ほほお・・・
鉄砲玉のミハイル閣下が相手にするとは・・・
相当のようだな。」
バロメッツが言うが・・・
「そうでもない。
まったく・・・
リケ様も何を考えてアローム殿に師事させたのか・・・」
ファルティアが、額に手を当てる。
「な・・・
なによ!
この爆裂魔法は!
ポップコーンみたいじゃないの!?」
「攻撃魔法は、小さめが難しいにゃ。
ボムズ。
威嚇用の攻撃魔法にゃ。
もっとすごいのになると、戦場を丸ごと焼くような術もあるけど・・・」
そう。
ミハイルに、アメテがいいようにあしらわているのだ。
「大方、あの小娘・・・
「鉄砲玉のミハイル」との猪突猛進の評判に騙されたのだろうな。」
「それで、手合わせしようと・・・
ん?」
何かに気付いたファルティア。
「術が当たる「直前」に回避し、再攻撃に移ってる!」
「皇帝陛下。
あれでもあたしの弟子だし。」
アロームが、ニヤリと笑った。
「ほほう・・・
この鉄砲玉のミハイルをここまで格闘戦にさせるとは、なかなかやるにゃ。」
ミハイルは、銃士隊用ライフルを変形させる。
銃口から神波動剣が出る。
意外に小技を使うミハイルです。




