第3042話 恐怖のインパクト
アビス宇宙との境界宙域・・・
ここでは、要塞が急ピッチで進んでいた。
しかし、アビス宇宙側は性懲りもなく大規模艦隊を送ってきた。
「にゃー・・・
ウザいにゃ・・・」
クイーンエスメラルダス号の艦橋で、星野鉄子がウザそうな顔で言う。
「仕方がありません。」
にべもなく言うと、エスメラルダスは、手を振った。
「これより防衛戦に入ります。
要塞建設中の本隊の邪魔はさせてはなりません!」
「あちしも出るにゃ?」
「いいえ。
あなたは奥の手です。」
一方・・・
「か・・・
海賊船だッ!」
「なんだ!?
あのフィギュアヘッドは!?」
貴婦人のような白骨死体の像だ。
「神波動閃熱砲・発射準備!」
がぱっとフィギュアヘッド・「どう?黒似合う?と言っていた白骨婦人の像」の顎が上下に割れる!
「発射!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
「いッ!?」
「う・・・
うわああああああああああああッ!?」
恐怖で錯乱する敵艦隊。
「これは・・・
コワいにゃ・・・」
眉を八の字にする鉄子。
「残存艦は、攻撃してくるものを除き、見逃しなさい!」
「いいのにゃ?」
「いいのです。」
ニヤリと笑う、エスメラルダス。
「これも、ミリアム陛下の策です。」
「趣味悪いにゃ。」
「ミリアム陛下は、「私の艦ではインパクト不足でして」と言っておられましたし。」
「まあ・・・
確かに、旗艦ミリアリアはかっこいいだけにゃ。」
これはコワい・・・




