第3038話 キティルハルム連邦
「で・・・
惑星ミリアリアの大公ライティア殿下と、ファルティア帝国の皇帝ファルティア陛下って・・・
ガチの陛下の孫ってホント?」
アメテが聞いてきた。
「ガチっすよ。
まあ・・・
元々、王太子ユニティア殿下には、次期王太子の第一王女コメーティア殿下、第一王子ライティア殿下、第二王子ファルティア陛下がいるっす。」
「え?
女王陛下って、20代に・・・
王太子殿下って、10代後半にしか見えないよ!」
アメテの絶叫に、エニルは顔をゆがめる。
「当人の前で言わないほうがいいっす。」
エニルはお代わりのエナドリを飲む。
「まあ・・・
そういう訳で・・・
近場の惑星系を開発しようとした結果・・・
無人だったのが惑星ミリアリアで、先住民がいたのが惑星ファルティアっす。
それぞれに入植し・・・
順風満帆に開発を進めていったのが、ライティア殿下で・・・
「惑星ミリアリア大公ライティア」となられたっす。
一方、先住民の奇襲をのらりくらりと反撃していって統一したのが、ファルティア陛下っす。」
「なにやったのよ・・・」
エニルは説明していった。
人型宇宙戦艦で、神波動盾を展開し、魔法部隊をスタミナ切れにして降伏に追い込んだり・・・
列車部隊を「洗車」部隊で丸洗いしたり・・・
おいしいお菓子で懐柔したり・・・
紆余曲折あって、キティルハルムと関係惑星を含めて「キティルハルム連邦」というのだ。
「まあ・・・
この時に投入されたファクトリア閣下の新開発の兵器が「機械軍馬」っす。」
「機械軍馬?
旧タイラントの降下作戦に使われたっていう?」
「高度なAIを持ち・・・
水魔法を使えるっす。」
「よもや・・・
「ホース」と「馬」をかけてる?」
アメテはあまりのセンスに唖然とする。
「ファクトリア閣下って・・・
その頭脳はすばらしいけど・・・
アホっす・・・」
キティルハルム連邦ついてです。




