表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3138/3270

第3037話 身分制度

旗艦ミリアリア食堂・・・


「ぐびぐびぐび・・・

ぷはーッ!」


親方風の猫耳女性が、エナドリを一気飲みして、一息つく。


「ちょっといいかしら?」


私は、彼女に声をかける。


「あ。

いいっすよ。

って、アローム様の弟子ってこのお嬢さんですか。」


「ええ。

アメテ・ユズ少尉です。

見どころのある戦士ですよ。

エニル。」


「え?

このどう見てもベンチャー系建築業の親方にしか見えない女性が「建築ギルドマスター」!?」


「これ!」


私は、アメテをたしなめるが・・・


「まあ、いいっすよ。

私は、エル一族の当主エニル・エル。

キティルハルムの大工仕事の大番頭っすね。」


「!!?」


「彼女の一族の始祖は、王都の建設計画を一手に引き受け、建築学を極めたエリートです。」


「はわ~・・・」


私の補足に、仰天するアメテ。


「まあ・・・

陛下と一度、キティルハルムの身分制度について聞いた人は、みんなお嬢さんのような反応をするっすよ。

基本的に、キティルハルムの身分制度は建前上・・・

「王家」「一級貴族」「建国期の評議会の直系」「平民」っすね。

まあ・・・

歴代の王・女王は、長子を王太子に任命。

しかし、基本的にそれ以外は要職に就くか、自分で仕事につくっす。

これを「一級貴族」って言うっすけど・・・

一級貴族は、ほとんど平民のような感じっすね。

平凡な仕事をしている人もいれば、まんま平民に嫁ぐ人もいるっす。

アルム家やデイブランド家、ミア家なんて貴族的なイメージで言われるっすけど、各式の高いだけの平民代表の名家みたいな感じっす。」


「それって・・・

王家の血を平民に還元してるだけじゃ・・・」


「そうっすよ。」

アットホームな王国です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ