第3032話 医療とインターフェイス
「そんな・・・
それって・・・
人間をなんだと思ってるのよ!」
アメテが激怒した。
「さすがにキティルハルムでも、議論はありました。
神経を直接接続したりする兵器は存在しません。」
ミリアム女王は、ぎっと歯を噛む。
「可能性は考えるべきでした。
このような非人道的な技術を使うなどと!」
「ねえ・・・
陛下・・・
思ったんだけど・・・
キティルハルムっていうか・・・
リシテアールってどういう医療があるの?」
「超万能細胞があります。
ウチの宇宙の新参の神の一柱が人間時代に開発した技術がもとになっています。
臓器や四肢が破損したらどうします?」
「移植や義肢をしますね・・・」
「この超万能細胞は・・・
当人の遺伝情報から、それをつくってしまいます。
つまり・・・」
「拒否反応がない!
だって、もともと「自分のもの」だから!」
「そうです。」
言うと、ミリアム女王は、目の前のギガンティスを見る。
「こんな中途半端かつ、非人道的なもの・・・
あるべきではありません!」
「うん!」
アメテは、流星雨の援護を受けつつ、神波動攻撃翼を剣にして攻撃を続ける。
「いくよ!
ジークアックス!」
身軽な機体さばきで、ジークアックスは攻撃を続ける!
「さすがにこういう領域には・・・
あの「神をも恐れぬマッドサイエンティスト」すら踏み込もうとしなかった!」
ミリアム女王は、全身の毛を逆立てた。
ハルカ神の話をちらりと。




