第3028話 殲滅
「ざ・・・
残存艦・・・
我が艦だけです!」
オペレーターが、総司令に報告する。
「にゃーははは!」
ナキは、専用機からナトリウム光線を放射している。
「せ・・・
接近してきます!」
オペレーターが悲鳴をあげた。
「か・・・
回避!」
だが・・・
「ぐはあああああああああああああああああッ!」
巨大な神波動剣で、脳天から斬られる総司令。
そ・・・
そうか・・・
総司令は死する寸前、悟った。
「弱っているところを狙い、「最凶」の種族・民族を怒らせた」と。
「にゃー!
陛下!
大将首を自分で取るなんてずるいにゃ!」
ナキがわめく。
「言ってる間はないにゃ。
部品を漁るにゃ。」
海猫隊が、宙域をうろうろとしだす。
「海猫隊に通達。
これといった部品は回収するように。
ネオ・メカミクスや神聖私諒海賊艦隊に売却ついでに、分析を依頼するように。
なにか出てくることもありましょう。」
「陛下!
話せるにゃ!」
こうして、戦後処理は進む。
「まったく・・・
いくら特製の着ぐるみを着ていると言っても、あの「変技」を撃ち続けるのは、身体が持ちませんよ?」
私はナキに言う。
「嫌にゃ。
そういう技が御法度なら、別の「変技」を開発するにゃ。」
「懲りてないの!」
ユニィが頭を抱えた。
「金属バットの準備をしておくの・・・」
どーせ効かないんだ・・・




