第3027話 偽竜の弟子
「だりゃああああああああああああッ!」
無駄な神波動を込めて、アメテはオリハルコンの塊を握り砕いた。
「や・・・
やった!」
「あとは、私と修行した感じで戦えばいいし。」
そこで・・・
「でも・・・
機動兵器で戦うのとは・・・」
アメテが言うが・・・
「いんや?
同じだし。
キティルハルム女王ミリアリア・イスレ・キティルハルム陛下・・・
もう50は過ぎてるはずだけど、格闘だけで敵をひねりつぶせるバケモンだし。」
「え?
あのお方・・・
まだ20くらいじゃないの!?」
仰天するアメテ。
「まあ・・・
これでも持っていくし。」
アロームは、アメテにオリハルコンのアロサウルスの護符を渡した。
「エロサウルスの弟子とでも名乗るといいし。」
「よくない!
素直に「偽竜の弟子」って名乗るって!」
「ふッ・・・
アロサウルスとは・・・
「暴竜王」に似ているからそう呼ばれたし。
でも・・・
あえて私は趣味に走り、「エロサウルス」と呼ばれたし。
弟子もあえて「偽竜の弟子と名乗るのもおもしろいし。
さて・・・
もともとあんた、違法闘技をしていて素質はあるらしいとか。
ガンダール・ジークアックス・・・
扱ってみるし?」
「え・・・?
わかってた?」
「ウチの惑星だと、自分でつくった姫もいるし。」
「マジ!?」
「マジ。」
アロームは、アメテの回復魔法をかける・・・
「わあ・・・
アロームさん・・・
巫女かなんか?」
「私は三人のリケ様の従属竜の一人。
言うなれば巫女と言えるし。」
アローム:いやあ・・・
初めての弟子が・・・




