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第3019話 後方

「我々は・・・

そんな寛容かつ、恐ろしい相手を敵に回していたというのか!」


ケトの家臣が言った。


ここは、ケトシー王国宮殿。


多くの中継点を介してリアルタイムで転送される戦艦ミリアリアの艦橋内の様子を、多くのタルタロス宇宙の代表たちが観ていた。


「あちらの「最高位」と神々に認定される人々は、多くが「寛容」であるようです。

ただ・・・

それを「弱腰」「何もできない」と勝手に誤認すれば、あのようになります。

そうです。

それを体現するのが・・・

あのミリアム女王でしょう。」


ケト女王が言う。


「あ・・・

ああ・・・

いつもは大ボケで人懐っこく見えるミリアム女王だが・・・」


「そうだな・・・

いざ戦うと、猛獣のような・・・」


「家臣にも言っていたな・・・

人里に降りた野生動物をどうすべきかとも・・・」


「まるで、家族を守る猫だな・・・」


そこで、一人の老人が歩いてくる。


「ほほほ・・・

ワシが働いておる甲斐もあったものじゃ。」


彼は、「天空の大魔王ハイペリオン」。


「老師!」


人工衛星の第一人者である。


「まあ、あの女王の電動虫では足りんのでの。

かくいうワシも、あのアホ女王に感化されねば、「悪の大魔王」のままだったかもしれん。

ひとまず、様子見じゃ。

ミリアム女王が劣勢になったら増援を送るというのでどうじゃな?

アテナ神。」


「そうですね。

とはいうものの、そこまで彼女が追い詰められるとは思えませんがね。」


老師の箴言を聞きつつ、アテナ神は「すっとこどっこい」と書かれた湯呑みから紅茶を飲んだ。

日本人マインドですな。

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