第3017話 戦艦ミリアリア
「なんだと!?
迎撃に来たのは、たった一隻だと!?」
亜神ベルクリュースは、激昂した。
彼の艦隊は、470万隻。
「なめているのかッ!」
戦艦の艦橋部に、魔法使いのような司書のような猫耳女性の紋章が描かれている。
キティルハルム王国の国章にして、王家の紋章だ。
そう。
戦艦ミリアリアだ。
「変形開始!
全火器、発射ッ!」
私は命じた。
変形しつつ、敵艦隊の攻撃を回避。
さらに、巡洋艦や駆逐艦を沈めていく。
女王席が操縦席に変形していく。
「ば・・・
バカな!
変形しているだと!?
しかも防衛のための攻撃すらしている!?」
次々と、僚艦を減らしていっている・・・
そうして・・・
戦艦ミリアリアは、堂々たる人型へと変形を終える。
「神波動閃熱砲・悠久の図書館・・・
発射ッ!」
私は、操縦席のトリガーをガチリとひいた。
「うおおおおおおおおおおッ!」
神波動閃熱砲が、艦隊に穴を開ける。
「アテナ様の出る幕はないにゃ。」
ナキが言うが・・・
「確かに、この程度・・・
戦艦ミリアリアだけで一掃できます。
しかし・・・
敵には、もっともっと兵を送り込んでいただかねばなりませんねえ・・・」
「ってことは・・・
陛下・・・
コワいにゃ・・・」
ナキは、私の戦略を見抜いたようだ。
「タルタロス宇宙の方々に楽をしていただくためには、ブラック労働も辞さないかもしれません。」
ナキ:ブラック企業にゃ!?




