第3013話 艦隊運用
「まず・・・
宇宙艦隊は・・・
「攻撃・指揮」を担当する、戦艦・・・
「補佐・援護」を担当する、巡洋艦・・・
「攪乱」の駆逐艦があるにゃ。
けど、「機動兵器」の揚陸専門の「強襲揚陸艦」や「空母」・・・
補給専門の「補給艦」とかもあるにゃ。」
ファクトリアが、空中にスクリーンを投影して説明する。
「けど・・・
大昔の地球では、情報をしこたま集めて、旗艦や艦隊に転送・迎撃を主とした「護衛艦」があったにゃ。」
ここで、ぎりりと歯を噛みしめるファルティア。
「名前負けにゃ!
早期警戒に「至高の盾」の名を使うのは不遜にゃ!」
ふんすッ!とファルティア。
「なお・・・
キティルハルムの指揮官は、盾艦を「横向き」に使う人が多いにゃ。
このユニィ殿下もそのお一人にゃ。」
「ちょっと!
バラすとか!?」
いきなりナキに話を振られたユニィほ、毛を逆立てた。
「なんでも、初陣で盾艦を横向きに並べて防御したそうにゃ。」
「たかだかイチヂクとの戦いだったの!」
そこで・・・
「あれは、私が敗けたが・・・
笑ったぞ。
「横」と書いてあったからな。
「盾」なのに。」
イチヂクが言う。
しかも「漢字」である。
「っていうか・・・
あなたの一族出身の神様だって、わざわざ作らなくてもいいのにミサイル替わりの「電柱」を今や自分で作って、「電柱」って書いてるの!」
ユニィは、ナキに詰め寄った。
「盾」を「横」に使う!




