第3012話 凶悪な女王
キシスは、リケ神に連れられ、ケトシー王国の謁見の間に来た。
上座の玉座にケト女王がおり、周囲に宇宙連合や神族の代表がいた。
「では・・・
あいてに「好きなだけ殴らせて」勝利するとのことですか!?」
ケト女王が、ミリアム女王に尋ねた。
「はい。」
ミリアム女王は、目を細める。
「猫」さながらに。
「悪辣ですね。
まあ・・・
私のコレがあれば確実性は増しますね。」
アテナ神が、「イージスの盾」を出す。
「これなるは、勇者が人を石に変える邪神の力を封じた神器にして、最強の「守りの盾」です。」
すると、キシス提督がミリアム女王に尋ねる。
「あの盾はなんなのだ?」
「ええ。
神話にて、人を石に変える怖ろしい邪神がいました。
しかし、亜神の勇者がその首を刎ねて倒し・・・
アテナ様に奉納したのです。
当時すでに無敵だったアテナ様の盾は・・・
「攻防一体」の最強の盾となったのです。」
そこで・・・
「にゃーははは!」
突然、ファクトリアが、笑い出す。
「昔の地球の防衛艦に「イージス」ってあったにゃ!
でもアテナ様に無礼ゆえ・・・」
それに対し・・・
「あのふざけた「盾艦」をお主は開発したわけか。」
「そーにゃ。
あと・・・
陛下がよく使う防御魔法至高の盾・・・
あれを完全に使えるのは、これなるアテナ様をおいてほかにおられないにゃ。」
「ですね。
あと、まったくできなくはないが・・・
相応の実力者でなければ、アレを再現できません。」
アテナ神は、「神がしてはいけない」表情になった・・・
盾艦・・・
イージス艦は名前負けだそうで。




