第3011話 科学導師が強くていけない法はない
「じゃあ・・・
少し座学だし。」
アロームは、自分の机の椅子をアメテに勧める。
アメテは座る。
「ウチの惑星・・・
リシテアールでは、科学者を科学導師と呼ぶし。
まあ・・・
正確には、格闘家か騎士と科学導師や魔導士、錬金術師と兼任するヤツを「総合導師」って言うし。
特に、ミリアム陛下は、刀剣も打つし、機械もつくるし。」
「なんでもするんですね・・・」
「科学導師が強くていけない法はないし。」
アメテは納得した。
キティルハルム艦隊・リケ神座上艦リケ・ミケランジェロ・・・
「ほほお・・・
アホと聞いていたが、このシミュレーションを観て、実際に彼女の神波動を感じて思った。
やはりあなたの従属竜。
教え方がうまいと。」
キシスが、リケ神に言う。
「あの小娘の筋がいいにゃ。
キシス閣下。
あなたの見立てがいいにゃ。」
「なんの。いろいろと
私とて、邪馬台国のフジミヤ東宮殿下にいろいろと指南を受けた。
多芸なお方だ。
リシテアールでは、あのような君主が一般的なのか。」
感心するキシス。
「そもそも・・・
キティルハルムにしたって・・・
元来、科学導師や錬金術師が建国したような国にゃ。」
リケ神とキシスは立ち上がる。
「さてと・・・
将官たちと詰めるにゃ。」
「いくらあの不良娘が使い物になろうと、どう動くか決まっておらんと話にならん。」
「そういうことにゃ。」
フジミヤ東宮は、研究者でもあるんですねえ・・・




