第305話 どん米のパスタ
ユニィ、アルムス、ファクトリア、ニニギ、ケイジ、実験用マウス一号、実験用マウス二号の前に、パスタのような料理が並ぶ。
「どん米のパスタにゃ。」
ファトリアが、フォークで口に運ぶ・・・
「うまいにゃ!
合わないと思った山クラゲと、メシマコブがまた・・・
それと、「特製ソース」と蛸酢の組み合わせがいいにゃ!」
「まさか、メシマコブがこうも化けるとは・・・」
「うう・・・
あのソースの色だけは・・・」
人間体の実験用マウス二号は、なおトラウマのようだ。
「・・・用途は広そうだにゃ・・・
まったく・・・
どうして、錬金術師といい科学導師といい、こうも変なモンをつくる奴が多いにゃ・・・」
アリアは、ため息をついた。
「おいしいの。
でも、変なの・・・
普通の米粉パスタのようなのに、「原料」がわかってるだけに違和感が半端じゃないの・・・」
ユニィが、率直な感想を述べる。
そのとき、店のテレビが、「銀河客船9999」を流し始めた。
これまた、古いアニメだ。
「女王マグネシューム!
年貢の納め時にゃ!」
主人公の「鉄子」が、ナップザックから「パイナップル」状の物体を取り出す。
「あちしが、徹夜で作った「手榴弾」にゃ!」
まんまか・・・
「ま・・・まさか・・・」
機械女王マグネシュームは、狼狽する。
「やめんか!」
「喰らうにゃ!」
鉄子は、「手榴弾」を投げつけ、火炎魔法を放つ。
「ぎゃあああああッ!」
「金属のくせによく燃えるにゃ!
名前の通りに!」
「なんで、こういうアニメを流すの・・・?」
「趣味にゃ!」
人のことは言えない・・・
「銀河客船」のモトネタは・・・
お判りの方・・・
多いかと存じます。




