第3008話 アテナ神来訪
アビス宇宙・・・
「なんだと!?
たかだか一柱の神を寄越しただけだと!?」
アプス神は、激怒した。
「援軍は、実質三人の王と神一柱でよいというのか!?
なめおって!」
報告を聞き、激昂する。
まあ、「海賊王」が三人いるが。
「しかしながら・・・
アテナ神は・・・
神族随一の「軍師」と聞きます。」
箴言する、伝令神は、震えていた。
彼の放った偵察遠隔自動監視機械に、その異様な姿は映っていたからだ。
ケトシー王国ドック・・・
ここに、アテナ艦隊は入港した。
アテナ座上艦パルテノスから、鎧をまとった女神が降りてきた。
天使のような「勝利神ニケ」に、「フクロウの鳥人」であるオウルという女性を従属神として引き連れている。
「女王ケトにございます。」
ケト女王が、跪いた。
「これはご丁寧に。」
アテナ神は言うと、オウルに目配せをする。
彼女は、包みを取り出す。
「これなるは、「山吹色のお菓子」です。
そなたに下賜いたしましょう。」
「え?」
これは賄賂かとも思ったが・・・
「いえいえ・・・
こちらの宇宙のそこなミリアム女王の故郷の惑星リシテアール・・・
その国の一つの銘菓でありますよ。
小判に偽装した甘いアンコが入った特上のもなかです。
このように、「悪代官ごっこ」に使えるという実用性もありますゆえに。」
ケト女王は思った。
「この女神・・・
性格悪いな・・・」と。
まさかのアテナ神からでした。




