第3007話 ケトシー王国にて
ケトシー王国王都・・・
「女王陛下!
ミリアム女王!
アテナ神が到着されました!」
「では、補給と出迎えの準備をなさい。」
「ははッ!」
ケト女王の指示を聞き、従者は去っていく。
「「はああ・・・」」
私と鉄子は、頭を抱えた。
「おや?
あなた方の神でしょ?」
不思議そうにするケト女王。
「ケト女王は、お分かりでないにゃ。
神々が、あのお方を派遣したということは・・・」
「ええ。
「敵」への嫌がらせですね。
その戦略だけなら私たちだけでできる。」
「そうにゃ。
化学反応的にゃ。」
そう・・・
アテナ神は・・・
「彼女は、戦神として知られますが・・・
同時に、「守りの神」です。」
「あのお方の防御は・・・
防御にあらず。
まさしく「攻撃」にゃ。」
「事実・・・
こちらの最上位防御魔法・・・
至高の盾は、我々人間が使うと非常に強力な防御壁となります。
が・・・
ご当人が使うと・・・
相手を石化して砕く、恐ろしい術となります。
アテナ様の盾・イージスは・・・
我々が「神話の時代」と呼ぶより太古・・・
その盾に邪神の首を埋め込んで、攻撃性を高めたのです。」
「そうにゃ。
あちしもなんども目撃してるにゃ。
アテナ様が放ったそれで砕かれていく敵艦隊を・・・」
鉄子も言う。
「とにかく・・・
「山吹色のお菓子」を持っていきますか・・・」
怖ろしい化学反応!




