第3006話 祭祀惑星エリュシオンにて
祭祀惑星エリュシオン・・・
議会神殿
「本当に、救援に行かせるのがキティルハルム連邦軍と神聖私諒海賊艦隊だけでよかったのか?」
シェス神が意見を述べた。
「いくらヤツらが疲弊しているといえ、甘えてもらっても困る。
こちらの「最強」の戦力だけで持ちこたえつつ、自前の回復をしてもらわねば困るのでな。」
ヴァムラム神が、冷たい目で言った。
「厳しいですな。」
と、オーディーン神。
「そなたほどではない。
それと・・・」
ヴァムラム神は、意地悪く笑う。
「「敵」にはあの猫共の悪辣さを存分に味わってもらう。
あのミリアム女王に、皇帝ファルティア・・・
こいつらは、こういう戦略にうってつけだ。」
「それが本音かい?
君のほうが悪辣だよ。」
ルカ神が言う。
「そう褒めるものでもありませぬよ、ルカ神。」
言ったのは、悪神ロキだった。
「誉めてないんだけど。」
そこで・・・
「では・・・
頃合いを見て、アテナ艦隊がいくのがよいか?」
クロノス神が言う。
「それくらいがちょうどよいかと。」
ゼウス神が言った。
「アテナは、戦力だけでなく、参謀としても優れておりますゆえ。」
アテナ神は、「守り」で敵を倒してしまう怖ろしい神だ。
こうして、神々も方針を整えていった。
「敵」は、まさしく「守り」によって破られようとしていたのだ。
かつてのタルタロス宇宙のように・・・
これでも小出しでした。




